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田七人参は、いわゆる朝鮮人参と呼ばれているオタネニンジンと非常に近縁の植物です。古代中国では、金にも換え難い貴重で高価な生薬として、王侯貴族の間で利用されてきました。
田七人参は、日本では栽培されていません。中国南部、雲南省文山県のあたりの気候風土がこの栽培に適し、かつてはミャオ族などの少数民族によって少量のみ栽培されてきました。
田七人参は、収穫まで3年〜7年という年月が必要で、収穫後の土地は10年間休ませるほど、大地の栄養分を吸い尽くしてしまいます。
これまで、田七人参は禁輸出品とされていましたが、中国の市場経済変革に伴い、ようやく解禁になりました。 |
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サポニン |
田七人参の主成分です。血液中の中性脂肪やコレステロールを、体外に排出する作用があります。
田七人参の一番の特徴である、血液をサラサラにします。血液浄化・血流改善に寄与しています。
サポニンは、数十種類あり、それぞれ異なった働きもします。
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フラボノイド |
あらゆる病気の原因といわれる、活性酸素の害を除去してくれると注目されています。
フラボノイドでいま一番有名になっているのは、銀杏の葉のフラボノイドですが、これが田七人参にも含まれています。
フラボノイドは、抗酸化作用のほかに、血圧降下作用、毛細血管破裂防止作用、抗菌作用、ビタミンCとの相互作用、利尿作用などが認められます。
これらとサポニンとの組み合わせが、どれほどすごい相乗効果をもたらすかは計り知れません。
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その他の成分 |
心臓疾患に有効な田七ケトン、止血作用のデンシチン、抗癌作用のあるアセチレン化合物、各種アミノ酸、最近の日本の野菜に含まれにくくなった重要ミネラル類が、かなり豊富に含まれています。
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漢方で「人参」といえば、普通は高麗人参(朝鮮人参)を意味しますが、田七人参も植物学的には 高麗人参と同じウコギ科に属しますので親戚ということになります。しかし、根の形状や効能は、ずいぶん違います。
中国には、昔から物を「陰陽」でとらえる考え方がありますが、高麗人参があきらかに「陽」であるのに対し、田七人参は「陰」となります。
陰でありながら陽の性質を併せ持ちます。中でも「陰」のその鎮める働きに特徴があります。
例えば、肝臓が炎症を起こしているような時、消化する作用があります。身体の何処かでガン細胞が増殖している時、それを抑制する作用があります。血管が詰まりそうな時、それを防ぐ作用があるということなのです。
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